
2008年、リクルートでリクナビの営業をしていた32歳の時にあのリーマンショックが起こりました。
企業訪問をして社長と会話しても
「人材採用どころかリストラしないといけないほどに業績が苦しいよ」といった話しばかり。
商況も悪い、そして営業力の無かった僕は実績を作れずにいました。
そんなタイミングで上司との面談がありました。
実績を作れていない言い訳をあれこれと一通り伝えた後に上司からこんな一言を言われました。
「おまえ営業向いてないよね」
サラッと言われたその一言は地獄のドン底に突き落とされた気持ちになりました。
もちろん上司は僕のことを考えて、「仕事の仕方を見直せ」という意味で言ってくれていることは分かりました。
しかしそれまで培ってきた自信が崩れ去った瞬間でもありました。
お世話になった先輩や慕ってくれている後輩の顔を思い浮かべ、こんな言葉を投げかけられている自分自身が惨めで、奥歯から血が出るんじゃないかというくらいに歯ぎしりし、悔しい思いでした。
その日仕事終わりで書店へ駆け込みたくさんの本を買って帰りました。
・トップ営業がやっていること
・一流の営業マンとは
・売れる営業は聞き上手
・最強の営業ノウハウ
正確なタイトルは忘れてしまいましたが、こういった類のものを片っ端から読んで勉強しました。
ピンチはチャンスという言葉がありますが、目の前に本物のピンチがきたときは「よーしチャンス到来!」なんて思えないものです。
若い頃は思い切りヘコみました。そして思い切り不安になりました。
しかし後々思い出してみると、ピンチだからこそ必死になることができたんだと気付かされます。
これまで数々のピンチを経験して、それが大きな成長につながることを体験してきました。
だからこそ、今となってはピンチがやってきたり、ものすごく難しい課題が目の前に現れるとちょっとだけワクワクしている自分がいます。
あの時の上司の言葉には本当に感謝しています。
▶︎▶︎To Be Continued